ハンガリー編 〜アカシアのはちみつを求めて〜

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ヨーロッパの中央に位置するハンガリーは指折りのアカシアはちみつの生産地です。
一口にアカシアのはちみつといっても採れる国によって、地域によって味が全く違います。
クセがなく食べやすいオーソドックスなはちみつだからこそ、味と品質にこだわりたい。
そんな思いを抱えながら2003年5月、アカシアの花が咲き乱れる頃、
私達は美味しいはちみつを求めてハンガリーへ買い付けに行って来ました。
ハンガリーの国について
公式名:ハンガリー共和国
公用語:ハンガリー語
人口:1,016万人
首都:ブダペスト(人口180万人)
民族:マジャール人 (フン人)が大部分を占める
面積:93,030km2(日本の1/4)

中央ヨーロッパに位置し、カルパチア盆地に位置しています。 国の半分は平地になっており、東部は大平原によって占められています。ハンガリーには2つの大きな川、ドナウ川とテイサ川が北から南へと国を横断して流れています。
首都ブダペスト
ウィーン経由の15時間のフライトを終え、ブダペスト空港に到着。
ブダペストはドナウ川の流れに沿って、ブダとペストの2つの街からなるハンガリーの首都。世界で最も美しい首都の一つと言われているブダペストは「ドナウの真珠」とも呼ばれ、その素晴らしい景色はユネスコの世界遺産にも指定されています。
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ブダトペストを結ぶドナウ川に浮かぶ橋「鎖橋」
ビスラス村のスハニーさんを訪ねて
翌日電車でブダペストから北へ2時間ほど行ったところにあるビスラスという小さな村へ。そこで養蜂を営むスハニーさんを訪ねました。スハニーさんはここビスラス村と南にあるプスタワチュ村でハンガリーアカシアのはちみつを採っています。同じアカシアでもそれぞれ色も風味も違います。
早速アカシアの森へ案内してもらいました。平年であればこの時期はアカシアの花が満開で、花から蜜が流れるほどだそうです。しかし残念なことに、私たちが行ったときは既に咲き終わっていてほとんど見ることができませんでした。
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ビスラス村
アカシアのはちみつができるまで
さて、いよいよはちみつの採集です。

燻煙器で巣箱に煙をかけてみつばちを おとなしくさせます。

巣箱の入り口にはみつばちが密集。 煙に撒かれてはたまらないと 巣の外に避難しています。

巣枠を取り出します。ほら、こんなにたくさんのみつばちがついています。

巣枠を遠心分離機にかけます。

出てきました!はちみつ抽出中。

森の中を移動しながら蜜を集める移動式巣箱。外の窓はみつばちの出入り口です。 まるでみつばちの集合住宅です。

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ビスラス村のアカシアの森
養蜂家スハニーさん一家とラベイユの社長(右)。右から2番目がスハニーさん。
アカシアのはちみつについて少し
アカシアの花は2週間しか花を咲かせません。その短い期間に、多くて3回も蜜を採ることができ、それぞれ味も香りも違う3種類のはちみつができます。最初の頃の蜜はアカシアの開花前から集められたアカシア以外の花蜜が混じった色の濃い百花蜜。次は徐々に純粋度を増して明るめの琥珀色になった、とても味わい深いダークアカシア。最後は純粋度の高いクリアでさらさらなアカシアのはちみつになります。
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ハンガリーアカシアの花
ブダペストの温泉
ハンガリーは世界有数の温泉王国なのです。
ミネラルをたっぷり含んだ鉱泉が全国で135ヶ所もあります。
いつも市民や観光客で賑わっています。
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ゲッレールトの丘のふもとにある有名なホテル。アールヌーボー様式の温泉です。
第二の都市デブレツェンへ
第2の都市デブレツェンへ向かいます。ブダペストに比べるとかなり静かな街。伝統的な建物が立ち並んでいます。 ここにはハンガリーで一番のオーガニック養蜂協会の本部があり、この協会で働くパクシーさんという女性を訪ねました。彼女はオーガニックの養蜂活動に大変熱心な方でした。

街のシンボルデブレツェン教会
アカシアの森を再び
養蜂家であるパクシーさんのお父さんに案内されてアカシアの森の中にある巣箱に案内してもらいました。ここ数年ハンガリーではアカシアの木の伐採が進み、アカシアの森が減少しています。そのため、森を復活させるために植林活動が盛んに行われています。

アカシアの森とカラフルな巣箱
旅を終えて
豊作のときは、花から蜜が垂れるほど甘い蜜を生み出すアカシアの花。その蜜を集めてはちみつを作り出すみつばち。アカシアの森がある限りこのサイクルは回り続けるでしょう。自然が私たちに与えてくれるものの大きさを感じます。はちみつを代表するアカシアのはちみつだからこそ質と味にこだわりたい、違いを知ってもらいたいと今回の買い付けで強く思いました。次回はさらにおいしいアカシアはちみつを求めてハンガリーの地を踏みたいと思います。
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