イタリア編 〜オーガニックのはちみつ〜

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美食の国イタリアのはちみつはひとつひとつ個性的な味わい。そしてすべてからだにやさしいオーガニック。
スローフードやオーガニックは特別な事ではなく、当たり前の事だと言うイタリアの養蜂家、
カルミネ・アルヴィノ氏とその仲間たちは自然との共存をモットーに北はロンバルディア、南はカラブリアまで、
その土地で一番おいしいはちみつを採取しています。
その情報を聞きつけて、私達ラベイユスタッフはスローでオーガニックなはちみつを求めてイタリアへ!
イタリアの国について
公式名:イタリア共和国
公用語:イタリア語
人口:5,784万人
首都:ローマ(人口280万人)
面積:30,1万Km2(日本の4/5)

ヨ−ロッパの南に位置し、ご存知の通り、南北に長い長靴の形をしています。イタリアは海に囲まれ、北にはアルプス山脈、南には火山があり、豊かな四季の変化、海と山の幸に恵まれている点は日本と似ています。食の国イタリアと言われるだけあって、食文化が国全体に根付いています。スローフードの発祥の地でもあります。
旅の始まり
ギリシャの買い付けの後、その足でローマへ直行。お腹がペコペコで到着するや否や地元の人で賑わう食堂へ。食の国イタリアでは旅の始まりから「ボーノ、ボーノ!」の連発でした。
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やはり基本はパスタです。
オーガニックの養蜂家
次の日、ローマから1時間くらいのところにあるアリーフェという町へ養蜂を営むカルミネさんを訪ねます。カルミネさんはその地域の養蜂家組合の代表でオーガニックはちみつを採っています。
まずは工場見学。規模も大きく、設備も整っていて、全ての工程にこだわりが感じられました。瓶詰め作業の温度管理もしっかりしていて、通常40℃〜45℃のところを36℃以下の低温度でゆっくりじっくりとあたためて処理します。カルミネさんの工場は、生産から製品化まで全ての工程がISO9001の認定を受けています。
「そんな低い温度ではちみつを処理するには、かなりの時間がかかるでしょう?」
「時間?時間ならたっぷりありますよ。」というカルミネさんの答え。さすが、スローフードの本拠地です。
イタリアの法律では、はちみつの生産と販売を厳しく管理しています。はちみつを抽出できるのは蜜巣のセルの70%以上が蜜蝋で蓋をされている巣枠のみで、温める温度も45℃を超えることはできません。そして19%以上の水分を含んだ蜂蜜の販売が禁じられています。

※オーガニック(イタリア政府認定A .I.A..B)
イタリアでは、はちみつの有機栽培が1924年の法律によって定められ、巣箱の置き方や材料、飼育方法まで細部に渡って厳しい規定があります。例えば無農薬であることはもちろん、住宅圏外であることや工業施設や激しい交通量の通りからは1k以上離れていなければならないなど厳密なものです。
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工場の玄関口にあるタイル張りの床の絵。もちろんはちみつです。 image
瓶詰め作業。はちみつの温度にはとても気遣っています。 image
工場に置いてある巣箱がイタリアらしくカラフルでとてもかわいい色でした。
カルミネさんについて少し
カルミネさんの養蜂場は1986年にナポリの近く、緩やかな丘が広がる豊かな田園の中に生まれました。農業で殺虫剤や化学肥料の使用が一般化する中、肥沃なはずの土壌や自然環境が乏しくなっていくところを目の当たりにしたことで、みつばちの役割を考え直し、養蜂業を始めるきっかけとなりました。はちみつ、花粉、ローヤルゼリー、蜜蝋などを作るだけではなく、受粉を始めとする自然環境のバランスを取り戻す上で、みつばちは重要な役割を担っています。イタリアには未だに守られた自然環境、穏やかな気候、農耕においてのとても長い伝統があります。その環境の恵みを大切にすることが養蜂家としての役割だとカルミネさんは言います。そんなカルミネさんは現在、イタリアの自然を守りながら北から南まで、その土地その土地で一番美味しいはちみつを採取しています。

<カルミネさんから日本のお客様へのメッセージ>
“I nostri mieli riusciranno aportare un po' del nostro sole e del nostro mare anche nel vostro bellissimo paese. I cibi giapponesi saranno piu gustosi se accompagnati dai mieli italiani. Ciao da Carmine Alvino”

「私たちは、はちみつを通じて美しい日本にイタリアの太陽と海をお届けします。私たちのはちみつで、ご家庭の食事が美味しく更に陽気になることを願っています。 カルミネ アルヴィノ」
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カルミネさん image
カルミネさんとラベイユの社長。はっぴは日本からのお土産です。
イタリアはやっぱりごはんがおいしい!
夕食はアリーフェにあるオーガニック・ファームが営むレストランで食事。パスタも乾麺ではなく生麺を使っていました。ひとつひとつの料理にこだわりが感じられます。イタリアではオーガニックやスローフードという概念があまりなく、当たり前のように自分達の生活にしみこんでいるようでした。何と贅沢なことなのでしょう!

トマトソースのニョッキ(生パスタです!)
栗はちみつの採蜜地
次の日、カルミネさんに連れられてナポリから60km北にある国立自然公園の栗林を目指してロッカモンフィーナへ。そこは死火山の火口に広がるヨーロッパ有数の栗の木が密集するところで、栗のはちみつの名産地のひとつです。
道が山岳地帯に入り込み、ロッカモンフィーナに近づくと標高が高くなり栗の木が増え始めます。栗の木は主にイタリアの南部に分布しており、海抜800m以上にしか見ることができないそうです。
目的地に着くと、栗林の中に巣箱が。平均樹齢100年を超える栗林です。周りには他の蜜源がなく、密度の高い栗のはちみつが採れます。真夏日でも温度が程よく、木の枝が涼しげな陰を作り、イタリアの真夏の太陽から守ってくれます。ゆっくりと青空を流れる雲が枝の隙間から透けて見えて、とても幻想的な風景でした。みつばちにとっても、大変環境がよく住みやすい場所でした。
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ロッカモンフィーナの栗林 image
栗林の中にある巣箱
アマルフィ海岸
最終日、ナポリからフェリーに乗ってアマルフィ海岸へ。レモンのはちみつの採蜜地です。そこにはレモンやオレンジがたわわに実り、オリーブの木も緑灰色の葉っぱを風にそよがせています。典型的な地中海性気候といった感じです。大きな大きなレモンが取れることで有名です。また映画「イル・ポスティーノ」の舞台になった土地でもあります。

アマルフィ海岸の入り江。
旅を終えて
スローフードの発祥の地であるイタリアの養蜂もやはりスロー。農薬を使わず、自然を大切にし、時間をかけておいしい蜜を採集します。これが本来ある姿なのだろうと実感し、食べ物と自然のつながりというものを強く感じる旅となりました。
考えてみるとはちみつというものそれ自体がスローフードなのです。開花の時期にみつばちが蜜を集め、巣に貯めて時間をかけて熟成されます。人間の手は一切加えられていません。
食の文化が深く根付いているイタリアでは、オーガニックの規定が厳しく妥協が許されません。このイタリアのオーガニックはちみつは、自然と食べ物を愛するイタリアの養蜂家の努力の賜物です。
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