ニュージーランド・再訪編 〜ミツバチと牧場の幸せな関係〜

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ラベイユの人気商品「ホワイトクローバー」のはちみつは、養蜂家ショーンさんから届けられます。
春を迎えたばかりのニュージーランドを訪ねホワイトクローバーと養蜂と牧場の関わりを知りました。
目まぐるしく変わる気候に驚く
ホワイトクローバーの養蜂家ショーンローラー氏を訪ねて、大学で有名な学生の町ダニーデンの空港へ降り立った。ダニーデンの空港から、Miltonを通って鱒釣りで有名な町Goreへ向かう。
空港を出るとすぐ一面牧場が見える。道中Miltonのような小さな街はあるものの、緑がひたすら広がっている。牧場・羊・草原・森が際限なく、繰り返し見えてくる。どこまでもどこまでも牧歌的な風景が広がる。
ニュージーランドは天候が変わりやすく、たった2時間半の間に曇・雨・晴を繰り返す。写真が取れなくなるのではという不安も吹き飛んでしまうほどの変わりようだ。
Goreに着くと、ショーン・ローラー氏が出迎えてくれた。ショーンさんは現在42歳。園芸学校を19歳で卒業してから、園芸関係の仕事に就く。仕事をしながら、趣味で養蜂を始め、巣箱300個から始めたという。これがきっかけで徐々に巣箱数を増やしていった。園芸の仕事は辞め、今は養蜂歴26年、巣箱2200個を扱う超ベテランの養蜂家だ。
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小さな街を走り抜けると… image
見渡す限りの草原!
ホワイトクローバーとミツバチの関係
今日は、これから実際に花が咲く草原や牧場の見学、養蜂場を見せてもらう。ホワイトクローバーは、通常牧場で育つ。
これは動植物の生態循環に密接に関わっている。ホワイトクローバーの根には、白い塊のようなものがついていてそれがニトログリセリン。
これがあると他の草が育つ栄養分になる。
またクローバーの葉には窒素やプロテインが豊富で、家畜の栄養になる。ホワイトクローバーを繁殖させるためにはミツバチに花から花へ飛び交い受粉してもらわなくてはならない。
だから、牧場を運営するためにはホワイトクローバーとミツバチは必要不可欠な存在だとか。
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どんよりと雲が出てきたけれど…そこは羊たちのワンダーランド!
クローバーの咲く牧場へ
巣箱のおいてある養蜂場に着くと、ショーンさん「ちょっと待ってて」と、そそくさと牧場のオーナーに挨拶に行く。話を始めたらなかなか帰ってこない。牧場のオーナーとの話は、とても大事だという。美味しいはちみつが取れる牧場となれば尚さらだ。花の咲き具合や天気や付近の環境、人の情報、話はつきない。オーナーとのコミュニケーションはいつもお世話になっているという意味も込めてとても重要と教えてくれた。はちみつが採れたときは、瓶につめたものを真っ先に贈るそうだ。
養蜂場に着くと、蜂が大量に飛び交っている。まだ花は咲いていないが、最盛期の1月に向け、蜂児箱の上に空箱を載せ、準備万端、これからの採蜜を待っている状態だ。蜂児箱というのは、女王蜂が卵を産みつけ、ミツバチを育てる場所。ここにミツバチが密集しすぎると分峰してしまうが、ここでミツバチを多く育て、上に載せる空箱へ移動させるぐらいに繁殖していなければならない。
太陽が照ってきただけで、ミツバチは元気に飛び回っていた。ほとんど花が咲いていないので、ストレスが溜まっている。ただ巣箱が元気なことは見て取れた。
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元クローバーの花にミツバチが!
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羊の一頭一頭に名前が付けられている。
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ミツバチがつくり出す自然の形に改めて驚く。

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クローバーの根っこに牧草のための栄養分が。 image
元気なミツバチが飛び回る。
カマヒの巣箱
南島には、2008年9月、ヴァロアというダニが上陸した。南島の南端、ゴアの街があるここノーザン・サウスランドには、まだやってきていない。今多くの養蜂家がヴァロア の接近に不安を抱いている。このダニが来ると働き蜂は危険を察知し、巣から逃げてしまう。そしてヴァロアは、蜂児巣に入り込み、蜂児を餌にし成長し、そこで卵を産んでしまうという。ヴァロアがやってくると、作業効率が下がり、今のように多くの巣箱を管理することができなくなる。ダニ剤も使わなくてはならない。
現実的な話、後1~2年でヴァロアは南島全土に広がると言われている。ショーンさんにとって、これが何よりの脅威という。美しい牧場の風景に癒されつつ、これからやってくる養蜂家の苦労を思った。
ホワイトクローバー用の巣箱をみせていただいた後、ショーンさん宅に一旦戻り、その後、カマヒの木が自生する場所へ案内してくれた。家から20分ほど車を走らせたたところに、太古の昔から手付かずの自然が残っていた。見たことの無い植物が、密集している。ちょうど斜面の上のほうにカマヒが咲いている。とても背の高い木で、丘の高いところに自生するため人が近づけないところにある。カマヒは、南島の西海岸に最も多く生息しており、成長すると25mくらいの高さになる。見ているととても不思議になった。日本でみる植物とは全然違う。昔からひっそりとずっとそこにあった木、太古の昔へタイムスリップしたようだ。
それから、カマヒのはちみつを採るため巣箱を見る。ちょうど採蜜シーズンなため、ミツバチの数も多く、激しく飛び回っている。この巣のミツバチはイタリアミツバチと西洋ミツバチの掛け合わせなので、元気があって少々攻撃的だという。行く前から脅されていたが、風を感じるほどすごい勢いで飛んでいた。巣がとても健康で、活気にあふれている様子が見て取れた。
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カマヒの巣箱も準備完了。 image
カマヒが白い花。丘の上までミツバチが飛んで行くのだ。
ショーン一家との幸せな時間
その夜、ショーンさん宅で夕食を呼ばれた。奥様のマティーナさんからお話をしてくれた。
養蜂家と農業をやって暮らす毎日に満足しているという。もともとはショーンさんの養蜂を手伝いたかったが、ミツバチにアレルギーがあることがわかり作業は全く手伝えなくなったという。奥様は、現在羊の世話を担当していて、乳搾りなどもする。養蜂も牧畜も、重労働だ。しかし、体を動かしながら、自然の中で暮らせて、そこそこの生活ができてるのだから、とても幸せだとおっしゃっていていた。これにはショーンさんもうなずいていた。
農業は自然に左右される、過酷な肉体労働だ。それを苦に感じるどころか、幸せだと感じている。これほど魅力的な夫婦はあるだろうか。お二人の人柄に魅せられ、幸せな暖かい気分になった。
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ショーン家のはちみつ。毎朝パンに塗る。
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搾りたての羊のミルク。
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草原の向こうに虹が。Happyな気分。

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ショーンさん一家。素敵な家族だ。
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